改善の改善というお話
新卒採用中です。 毎年どのような話をすべきか悩まされますがここ最近気に入っている説明があります。笑
学生諸君が学校で行われる試験ですが試験を作ったうえで質問者である教授は回答を用意されています。 したがって試験はその回答との照合で正解か間違いかが「一度で明確に判断」されるわけです。
では社会での試験はどのように行われるかといえば 試験内容に対して「明確な回答がない場合が多い」 「一度で判断されることばかりではない」 「判断は覆されることがある」
つまり試験に対して 非常に曖昧なことが多いのです。 これは非常に困ったことです。なにせ質問した本人が回答をもっていないのですから!
実例で説明します。下記は白い看板で14年続けてきたグラスヒュッテです。来客数も売上も悪くなくただ15周年に向けて何かしなきゃという安易なスタートで「改善」を計画しました。
そして出来たのがこちら
黒く塗っただけ 笑 でもシックになっていい感じでした 当初は・・・・でもこれ何屋さんかわかりませんね。試しに聞いてみたら服屋とかカフェとか 少なくともメガネ屋さんと正解した人は皆無。 実際塗り替えてから来場は増えたのですが何か間違った様子ですぐ引き返して行きました。自動ドアが頻繁に開くのでスタッフも疲れ果てました。
こうして業態をアピール! でも 歩道から見るとこの程度!
見事に見えません! 努力だいないしです。 泣 だからこうしてみました。。。
正面入口にメガネのマークを入れました。 正直正面入口を隠すようなことはしたくなかったので弱気なマークですね・・・だから飛び降りるつもりでこうしました。
かなり大胆です! かなり思い切りました!でも業態はこれではっきりしますね。 これ見てカフェとか服屋さんとかいう人はいませんよね? でもじつはこの店舗のそば半径100mにメガネ屋さんが6店舗あります。その6店の違いはわかるのでしょうか?自分の買い物でもそうですが自分のイメージした商品がその店にないなんていうことは 「普通」なのかもしれませんがお客様にとってはかなり時間の無駄です。 だったらうちはこんな店!って外からわかるようにしたほうが親切だとおもったのでこうした!
かなり馬鹿げているようですが これがうちの特徴です。「色気のあるメガネ」「ぶったまげるメガネ」「元気が出るメガネ」・・・実際お客様がこんな感じ
いかがでしょうか?
この改善 半年以上かかってます!
改善回数は8回をこえました。
これで終わりなのかどうかもわかりません。
これが社会における試験なのです。
okと出した答えが昼にはかわる朝令暮改だってあります。 なにせ質問した本人が回答持ってないのだから!こんなひどいことはない。笑 でも 回答も一つとは限りません、無数にあることだってあります。非常に厄介です。
学生諸君 そして働く人に伝えたかったのは 社会における試験はこの状態であることを認識してほしい。
その上で一度の回答で満足しないで欲しい。常になにか変えたほうがいいと思うこと。
そのうえで回答に時間をかけてはじめから正解を狙わないこと。
遅いのは一番ダメです。スピードでコロコロ動くこと。
それが求められているといいうことです。
投稿者プロフィール
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名古屋を中心に「メガネプラザ」「グラスヒュッテ」を展開する株式会社東和工業の代表です。
内面の色気を引き出す「最幸の色メガネ」で、かける人を「元気」にしたいと願いながら仕事をしています。
私が入れ込んでいる趣味の話 最近気になっている話などなどをつれづれなるままに書き記していきます。
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