タイに行ってきました。

元気の素を届けることをミッションにしてます。

海外は比較的よく行く機会がありますが 今回は 5日かけてタイに行ってきました。

首都バンコクは ほぼ日本のと変わらないような状況になり いわゆる東南アジアのにおいは 大分薄れてきたようです。

そもそもの目的は かれこれ16年かけて続いている老眼鏡を現地の必要としている人たちにお配りすることなのです。

今から16年前は それこそバンコク市内に近いところで活動はスタートしました。

当時の話をすこし…   毎日の仕事のなかで新しいメガネを販売することが日常でしたが  ある日の出来事

あるお客様と商談した後 古くなったメガネをいらないから 処分してくださいと渡されました。

そのお客様がおかえりになった後 そのメガネを見ていて 「まだ使えそうなのに」もったいないなと感じました。

それと同時に  もしかすると 今私がやっている仕事は 新しいものを販売して 古くなったメガネをゴミにする仕事なのかなと 悩みました。

そこでその古くなったメガネをいくつか綺麗にして つかえるようにして 施設に持ち込んで使ってもらうよう相談しました。

しかしながら そんな人が使ったものはいらないと言われ、 それも仕方ないなと持ち帰った記憶があります。

そんなこんなで もやもやしていた時 ある知り合いが タイにメガネボランティア活動を始めたと聞き 参加を決めました。

初期のボランティアではお渡しのルールが決まっておらず 受け取りに来たタイ人同士がもめだして 喧嘩を始めました。

警察も出動する事態にもなり 私たちは警察に呼び出され 事情徴収をする羽目に。

そもそも 仏教国の お寺の境内でやっていたことなので えらいお坊様が説明をしていただき 無事解放されました。

そんな事件を経て ルールが作られました それが今回のもつながる 「献血ルール」です。

タイ赤十字と協力して 献血をした人に権利を与える仕組みです。 これがまた すごかった  笑

我々が活動する目の前に   土がむき出しの境内に いくつもの簡易ベッドがおかれ 看護師が目の前で 血を抜いているのです。

止血が不十分だったりするので 土の境内には 生血がこぼれてます。 ちをみるのが何よりも怖い私は ずっと鳥肌が立ってました。

献血が終了した人には チケットが渡され それを通訳と確認しながら検査をスタートするのですが

私の目の前にこられた ある老人は チケットを持っていません。 通訳を通じての確認したところ  献血を申し込んだら 断られた  とのこと

よく見ると ずいぶん 痩せこけていて 献血したら具合が悪くなりそうだから献血をしなかったと言うのです。

タイ人同士の話し合いで 献血していないからということで その老人は 残念そうに帰って行きました。

その後 数件の検査をしたあと 次に座ったのが 先ほど残念そうに帰ったら老人でした。

えっ?と思いながら その手にはチケットが握られていて どんなマジックでも使ったのかなと通訳に聞いてみました。  そこで驚いたのが

老人のそばに10代の子供が立っていて 聞くと孫だそうです。  一旦家に帰ってその孫を連れて献血をさせたと言うのです。

これには 本当今でも 驚きです。 日本じゃ考えられない 。 核家族化が進み 受験に忙しい日本の子供では 到底想像できません。

当時ようやく子供が生まれた私の子供が  父の為とはいえ 孫の手をとって献血に行くなんて 考えられません。

でも その後しばらくして考えました。  こうやって お互いが助け合う環境って すばらしいなと

ですから 機会あるごと この話をして 忘れられそうな 相互助け合いのことを思い出してます。

今回は 下の息子2人を連れて 参加しましたが まず話したのはそんなことです。

感謝を忘れそうになると  たしなめてくれる活動が このボランティアです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿者プロフィール

上田唯司
上田唯司
 名古屋を中心に「メガネプラザ」「グラスヒュッテ」を展開する株式会社東和工業の代表です。 
内面の色気を引き出す「最幸の色メガネ」で、かける人を「元気」にしたいと願いながら仕事をしています。
 私が入れ込んでいる趣味の話 最近気になっている話などなどをつれづれなるままに書き記していきます。