米軍がアイプロテクションにこだわるワケ
きな臭い情報が飛び回っています。
今朝もミサイルを飛ばした。失敗したなど今後が心配です。
かれこれ5年前から
米軍で正式採用されているアイプロテクション・ギアを取り扱っています。
E.S.Sとワイリー・Xです。ほぼ2強なのでこれだけあれば十分な対応がとれます。
今日は題目にあるように「ワケ」について書きます。
ご存知の通りアメリカにおける海軍・空軍・陸軍・海兵隊は正式な軍隊です。
つまり国営です。国の予算を使って運営している団体です。
そうした国営団体ゆえに 派遣した国民に何かあったら一大事です。
あれだけ訴訟が発達した国なのだから。
何かあったら一大事。
その筆頭にあげられるのが「死亡」です。縁起でもありませんが。
その次がなんと「失明」なんです。手足がなくなるはその次のレベル。
基準は「体の部位がなくなったとき支障となる生活がどれだけ大変であるかどうか」。
その点で眼が見えなくなったら生活が大変ということです。
そこで国営軍隊は出費を最小限に抑える努力を耐えまずしてきました。
つまり「死なない装備開発」と「失明しない装備」です。
その基準はANSI Z87.1(Z87+)規格に代表される基準を満たさなければなりません。
防弾・被弾の仕組みは実によくできている。
HIGH VELOCITY IMPACT – 耐高速度衝撃性能
ANSI Z87.1(Z87+)規格に定められたHIGH VELOCITY IMPACT(高速度衝撃)を遥かに上回る耐重圧度衝撃性能を有しています。時速164kmの25口径鋼弾による高速度衝撃の場合、一般的なサングラスではレンズが割れ、フレームが破損しますが全てのWILEY X®アイウェアは耐える設計が施されています。
米軍はある時期兵士の死亡と失明で多額の支払いにおわれたことがあったらしいです。
これ以上の支払いは困るということである統計をとります。
それが死なないで帰還したチームと 失明が少なかったチームの装備はなにが他と違ったか?
兵士の装備は時代によりますが個人で用意したものもありサングラスは個人装備だったらしいです。
その調査の結果あるチームの失明率が以上に低くそれに目をつけた米軍管理部門は性能調査に入ります。
特徴はいくつかありますが材質 構造 コスト…。
メガネ屋として面白く感じたのは構造。
レンズをはめ込む溝 眼の側が少し高くなってます。これはレンズが衝撃ではずれても眼の方に行かない仕組み。
そして、レンズの材質。一言ならポリカなのですがこれも参考にしてみてください。
さすがにこの基準をクリアさせる必要のない平和に生きる日本では実験する場所すらありません。福井にある研究所もANSI Z87.1でなく Z80ならできるそうです。
補足するならZ87は 「保護メガネ」の基準だそうです。
こうした結果当社がその商品の取扱をすることになり行政・自衛隊の方から要望を受け付ける中で「度付き」対応することになりました。
ではそうしたメガネは全く必要ないのか?いえいえ実際販売しているケースとしてはサバゲーの方とか…
え? 関係ない? まあそうですよね。
でも災害時眼の保護のため熊本の地震のときにも要望がかなりありました。戦闘はしないけど災害は十分可能性ありです。
もっと日常では庭師の方に販売したこともあります。何かの拍子に眼になにかが飛び込んでくることがあるそうです。
またスポンジでホコリが入らないようになっているので クリアレンズにして花粉症の人にも販売したこともあります。
ACIAL CAVITY™はWILEY X®の特許技術の一つで、眼の周りを覆う2層の高密度フィルターが顔に沿って密着します。これによって砂埃・花粉・排気ガス・風等からあなたの眼を守るように設計されています。また耐衝撃時には衝撃緩和パッドとして機能し、付属ストラップと併用することでゴーグルと同等の総合的なアイ・プロテクション能力を発揮します。また、FACIAL CAVITY™はアイウェアから容易に取り外すことは可能です。必要に応じて着脱したり、花粉が付着したり、汚染地域で活動したり、経年変化で劣化した場合など、新しいFACIAL CAVITY™に交換することが可能です。
さらに工場勤務で保護メガネの着用を義務付けられている方にも洒落たものがほしいということで何本も会社単位で提供しました。
こうしてみると一定以上の基準を越えた製品は 使い方を工夫することによって
色々用途は増えるということです。
念のためにこうした製品は使用上の注意をよく理解しないで過信すると大変なことになることを忘れないでください。
投稿者プロフィール
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名古屋を中心に「メガネプラザ」「グラスヒュッテ」を展開する株式会社東和工業の代表です。
内面の色気を引き出す「最幸の色メガネ」で、かける人を「元気」にしたいと願いながら仕事をしています。
私が入れ込んでいる趣味の話 最近気になっている話などなどをつれづれなるままに書き記していきます。
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