2017新年 店づくりについて思うこと。

泉栄一さんの記事から

もういっちょ!

東京の路地裏で商売がしたかった”- 泉英一
東京・渋谷のはずれの山手線の線路脇にある路面店デスペラードが、改めて話題を集めている。やっぱりファッションだから感動がないといけないと思います。中略 東京で路地裏の商売をしたかった。そのためには、お客さんが足を運んでくれるような個性がないといけない。

わざわざ足を運んでくれる店ってどんな店?って考えてました。 それは来るたびにワクワクさせてくれる店だと思います。

日本は街づくりが変わりました。駅の上にビルを建て、駅を中心に街を考えている。
例えば、熊本は駅から離れたところに上通りや下通り商店街がありますし、京都駅と河原町も離れている。だから面白い。街づくりが変わってきて、ストリート文化がなくなっちゃった。だから街づくりが間違っている。

名古屋もどんどん駅ビルができますが私はくまもとや京都のような町の方がウロウロするのに楽しい街だと思ってます。

組織やシステムで売っているものは、売れなくなってしまう。ファッションから離れていく若い世代が増える中で、全体に網をかけるような売り場じゃダメです。どういう人に売るかを考えて売る。

確かに組織、システムで急成長できた部分、時代もありました。でもそれは20世紀の話だと思う。少なくとも夢を売る仕事であるなら組織 システムだけでは今後はなくなる。アパレル大手がその典型。やはり人に魅力がなければならない。 魅力のある人をどうやって採用していくか?入社した人にどうやって教えていくか 今後の大きな課題だと感じてます。 売れ残りってなんで出て来るのかと言うと 誰に売るかをイメージしてないからだと思ってます。漠然と仕入れて漠然と並べて売る連続が売れ残りの元凶だとおもってます。 また先にあるような集客してくれそうな駅ビルに依存する体質も追い打ちをかけている気がする。オーナーはもっと前面で接客をして声を聞くべきだと私は思う。

 

理想はプロに売れる店にしたい。今の洋服屋は、プロが買わない物ばかり売っている。だから大手の店のスタッフがうちに買いに来る。自分の欲しいものと売っているものの開きがどんどん出てきたから。日本人の悪いところはみんな一つの方向に流れてしまうところです。

わたしが安売り 量販から抜け出したいと思った理由はある日うちのスタッフが自社で取り扱いのないフレームをかけていたから。なんで取り扱いのないフレームを店頭でかけているのかと聞くと「だって店頭には欲しいフレーム無いので」と言われ強烈なショックを感じた。戦略・戦術論で言うなら目に見える戦術 小手先のコピーを繰り返して起きた状況が現在なのではないでしょうか?だからこそコンセプトが必要だと感じるのです。

うちはセレクトショップじゃなくてコンセプトショップ。オーナーの考えを勇気を持って言っていかないと人は集まらない。サークルじゃないけれど、店は何か楽しくないといけない。ここはこの店単体で人を呼べる店にしないと、誰も来てくれませんから。駅なら勝手に人が来てくれるけれど。

セレクトとコンセプト この違いの明確な認識ではないのかもしれないけどやるならコンセプトショップでありたい。 売れるセレクトじゃなく 売り手の意思が感じられる店にしたい。メガネ業界も一時流行ったのがコンセプトショップと言う名のセレクトショップ。大手も手を出してことごとく消滅していった。それは売れる品揃えをしたから。量販と何も変わらず取り扱いブランドをかえて考え方を変えてなかったから。

16~17年秋冬で、扱っているブランドは15カ国125ブランドです。1店舗でです。
一方で、残念ですがドロップしたブランドもある。新陳代謝じゃないですけれど。でも、そのブランドが抜けるから新しいブランドが入れるわけで、それが変わらないと進歩していけない。それはお客様にとっても一緒。去年と同じ店だったらお客様も他の店に行く。みんな卒業していく。お客様の半歩前、1年早くやっていないといけない。そこに憧れが生まれる。

これは重要 慣れると変化を好まなくなります。買い付けも同じところに行った方が楽です。楽しようと思うならコンセプトショップはやめたほうがいい。全くイノベーションの意思をかんじられないから。

自分の想像していることと実際のギャップ、それがサプライズになる。人が驚くことを起こしていかないといけない。お客様の期待をいかに裏切るか、それを考え続けています。

元来 驚かせるのが好きです。サプライズ。驚かせて怖がらせるのでなく ハッピーにさせるサプライズ。お客様の期待を裏切る努力をしたくなくなった段階で商売はやめようと思う。

 

投稿者プロフィール

上田唯司
上田唯司
 名古屋を中心に「メガネプラザ」「グラスヒュッテ」を展開する株式会社東和工業の代表です。 
内面の色気を引き出す「最幸の色メガネ」で、かける人を「元気」にしたいと願いながら仕事をしています。
 私が入れ込んでいる趣味の話 最近気になっている話などなどをつれづれなるままに書き記していきます。

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