なんでメガネ屋さんが パンツ売ってるの? だってもともとメガネ屋さんじゃないからね・・・ ③

今日も元気になりそうなお話をお届けします。 今日もつづきます・・・・

そんななか 下請け企業の整理が始まります。結果 足きりの決定をうけ 路頭に迷うことになります。 当時小学5年生ごろでした。 ニュースをみてもそんなことが世の中で起きているくらいの認識しかなく ぼんくらは 我が家の問題と思えませんでした

そんな心配をさせたくなく 両親は 今後どうするか子供のいないところで相談していました。 ちょうど真夏でテレビでは甲子園真っ最中です。

甲子園の応援がテレビから流れてくる中 喫茶店で週刊誌を見ていた父の目に 広告が眼に飛び込んできます。

「メガネドラッグ」 「メガネ5割引」 本人もメガネを使っており 当時高額だったメガネが半額で買えるその広告は衝撃的でした。 住所みて「東京都 池袋・・・」

ご存知ないかも知れませんが こちらの会社は 日本におけるメガネ販売の低価格販売の草分け!!であります。

池袋かあ・・・とため息つきながら 手持ちのお金をすべて10円玉にして喫茶店の公衆電話に片っ端から突っ込んだそうです。

衝撃的な話がここからはじまります。

電話した先で 電話に出たのは なんと先方の社長 メガネドラッグの社長様です。

懇切丁寧に 説明していただいた後 「よかったら店を見に来ませんか」 おそらくしつこい客で名古屋からの電話だったので 適当に打ち切りたかったのだと思います。 来るはずない 絶対ないという前提で・・・

そんなメガネドラッグ社長さまの思いとは裏腹に 衝動的に父は動きます。 すぐさま新幹線にのって本社である蒲田に飛び込みます。 本人は無職だったので時間はあるし そもそも切実です。

蒲田の本社に到着したのち店舗見学をさせていただき 先方としては打ち切りたい思いの中 父は切り出します。

「じつは 現在無職で 今回見学させていただき 大変感銘しました。 名古屋の週刊誌にも広告を載せるということは 店舗展開される予定だとおもうので であるなら ぜひ私に この仕事をさせてほしい」と

突然の申し出に 驚きやら あつかましさに怒りすら感じたと 本人であるメガネドラッグ様(以下ドラッグで略称します) の社長にうかがいました。  「お前のおやじはなあ!・・・・・」 (失礼を承知で話すと まるで ゴリラのような人とは このような方をいうのだろうと高校生のころに感じた覚えがあります。) と・に・か・く・強烈な方で業界をすべて敵にまわし 公正取引委員会を怒らせ その後の小売業から 割引表示の厳正化を徹底させた人です。

割引表示であった5割引ですがなにがあったか ここに記録をします。

闇雲に5割 半額を表示したわけではありませんでした。 当時メーカーからは標準価格表というものがだされており デパートをはじめ販売価格はこれを基準にしていました。

したがって 半額の基準は メーカーがつくる価格表。それまでは この価格表ですべて無事に済んでいました。 だれも文句を言わなかった。

ところが ある日あるとき 一人のイノベーターが これの半額で販売しようとはじめ メディアであまりにも話題になりすぎたから それを叩き潰しにかかった。

ある日突然  標準価格表を回収することになり 自店価格表と表記することになった。ところが 値決めを自分で決められない世の中のほとんどの店舗は いくらにしたらいいか判断をメーカーに聞くことが続きます。 結局当時のカタログには隠語で数字が並んでおり 0021000なら 21000円とか BB00012Aで逆に読ませるとか 規準はあった。

ところが 表向きは 判断基準はなくなったから 半額表示は不当だと騒ぎ出した。 メディアは メガネ価格戦争とはやしたてて 公取とのやり取りにずいぶん無駄なやり取りを繰り返してきました。

後述しますが 現在のわれわれの業界は 海外特に中国、韓国からの低価格商品に押される状況です。 いろいろな意味で正直かなり押されていると感じてます。

ところが メガネドラッグ名古屋店 からメガネプラザがスタートしたころはまさしく 日本の眼鏡業界を押して攻めて 引っ掻き回したことがあります。

疫病神とも死神ともよばれ 出店しようとした先では 近隣の眼鏡店のオーナーが 出店する土地の持ち主に「この土地をメガネプラザに貸すなら 自殺してやる」とおどされ出店が中止することさえありました。

そんなことを やらかした側からすると 既存の業界に攻勢をかけられるのは 時代の常であり それにもかかわらず 知恵を絞り お客様に満足いただくかを 手段方法をかえ 続けていくことが 後継するものの責務だと思います。

また そうした「困ったこと」を直面直視しないかぎり 人間は「慣れた事を だらだら続けるのが好きな生き物」であり わざわざ 火の中に自分から飛び込む人はいません。

また攻勢は 同業の中から生まれること少なく 異業種から見て業界の「変」にメスをいれることで 根底から覆されます。 だから 「驚かされます」

そうした驚かされること自体は 反論を承知でいえば 常識を盾に いいわけしていることなので   時代でおきていることが 「正しい」ことだと思います。

では今日も元気に行きましょう!

投稿者プロフィール

上田唯司
上田唯司
 名古屋を中心に「メガネプラザ」「グラスヒュッテ」を展開する株式会社東和工業の代表です。 
内面の色気を引き出す「最幸の色メガネ」で、かける人を「元気」にしたいと願いながら仕事をしています。
 私が入れ込んでいる趣味の話 最近気になっている話などなどをつれづれなるままに書き記していきます。